節約といえば、つい毎日の食費や水道光熱費などの変動費を頑張って減らそうとしがちです。
でも実は固定費こそ、最初に見直すべき、ラクに節約できるポイントなんです。
今回は、固定費を見直すメリットについてお話しします。
そもそも固定費と変動費の違いとは?
家計の支出は大きく分けて次の2つに分類されます。
種類 | 内容 | 例 |
---|---|---|
固定費 | 毎月ほぼ一定額の支払い | 保険料、スマホ代、WiFi代など |
変動費 | 月ごとに金額が変動する支払い | 食費、水道光熱費、交際費など |
毎日関わることが多いため、多くの人が節約しがちなのは変動費です。しかし、実際に節約効果が大きく、かつ継続しやすいのは固定費です。
なぜ固定費の見直しが効果的なのか?
支出を減らすなら、固定費でも変動費でも関係ないでしょ?と思う方もおられるかもしれません。
たしかに、どんな費用であれ減らせば家計は楽になります。しかしそれでも、最初に見直すべきは固定費だと思います。
では、なぜ固定費の見直しがそれほど効果的なのか?その理由を詳しく解説していきます。
変動費の節約は努力の割に報われにくい
例えば、卵10個入りパックがAスーパーで300円、Bスーパーで280円だったとします。
Bスーパーで買えば20円の節約です。月に5回購入すれば、100円。年間で1,200円です。
もちろん、積み重ねれば大きな金額になるのは確かですが、
- 毎回、最安値を探して買い回る手間
- 車で移動するならガソリン代もかかる
- 「頑張ってるのに報われない感」が蓄積されてしまう
というように、節約のストレスがじわじわ効いてきます。
固定費は「一度の見直し」で「ずっと」節約
一方、固定費の節約はというと、
例えば、月5,000円払っている生命保険を見直して、月3,000円の保険に切り替えたとします。
これだけで月2,000円、年間24,000円の節約が自動的に実現します。
見直すときは多少面倒でも、一度手続きしてしまえば、それ以降は節約している感覚すらないまま効果が続くのが魅力です。
固定費の中で見直しやすい項目は?
以下のような固定費は、比較的ストレスなく見直しや削減が可能です。
さらに余裕があれば、住居費(家賃・住宅ローン)の見直しも効果大です。
固定費見直しの3ステップ
ただ、やみくもに金額が安いというだけで見直さないこと。そして、ストレスを溜めないために極端な我慢も禁物です。
人それぞれ価値観や考え方は違いますし、自分が本当に必要なものにはしっかりとお金を支払うべきです。
以上を踏まえて、ここから固定費を見直す際のポイントについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
Step①:今の自分に本当に必要かを考える
各項目ごとに「最低限必要な条件」を具体的に洗い出します。
Step②:不要なものは解約 or 減額!
思い切って手放してみるのも手です。
なんとなくで続けている支出を見直すだけで、意外と多くの無駄が見つかります。
Step③:同じサービスで安いものを比較・乗り換え
必要なものがハッキリしたら、比較サイトや口コミを活用して、コスパの良い商品やプランを探していく。
大切なのは無理なく続けられること。節約がストレスになっては本末転倒です。
最後に|節約は「努力」よりも「仕組み」
変動費の節約は毎日の意識が必要。でも固定費は、最初に仕組みを整えれば、あとは放っておいても効果が続きます。
一度見直すだけで、毎月2~3万円節約できることも珍しくありません。
その分を貯蓄に回せば、年間24~36万円が自動的に貯まります。
がんばらない節約を実現するためにも、まずは一度、固定費をしっかり見直してみてはいかがでしょうか?
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