はじめに:そもそも「先取り貯蓄」とは?
「先取り貯蓄」とは、給料が入ったら最初に一定額を貯蓄に回す方法です。
残ったお金で生活費をやりくりするスタイルなので、自然と節約意識も高まり、無理なく貯蓄が増やせます。

先か後か…ただ、貯蓄の「やり方」が違うだけなのに、効果は抜群です
抗えない「ある法則」とお金の関係
一方、人の本能とも言える「パーキンソンの法則」をご存知でしょうか?
これは、「人は与えられた時間やお金を、あればあるだけ使い切ってしまう」という法則です。本能的な心理であるだけに抗うのは難しそうです。

イギリスの歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則です
ですがある時、逆にこの法則をうまく利用すれば、ストレスなく貯蓄ができるんじゃないか?という事に気付きました。
生活費を固定して、貯蓄は変動させる
一般的な先取り貯蓄では、「収入の10〜20%を先に貯める」のが目安とされていますが、私は、それにこだわる必要はないと思っています。
なぜなら、貯蓄額を固定すると、残った生活費が増える月も出てきてしまい、「パーキンソンの法則」の効果が薄れてしまうからです。
そこで、私がたどり着いたベストな方法は
この方法だと、「残ったお金を全部使っていい」=「生活費を思い切り使える」環境が整います。しかも、自然と貯蓄額も最大化できるという、一石二鳥の仕組みになります。
自動化で「貯まる仕組み」をつくる
さらにおすすめなのが、「自動で貯めてくれる仕組み」を使うことです。あらかじめ生活費を固定した上で、必ず余る金額などは強制的に振り分けると余計なストレスも減ります。
例えば、
こういったサービスを活用すれば、「貯めよう」と頑張らなくても勝手に貯まっていくようになります。ただし、引き出すのが少し面倒だったりするデメリットもあるので、自分の性格に合う方法を選ぶ必要もあります。
ボーナスや残業代は丸ごと貯蓄へ
そして、残業代や臨時収入があった月は、その分をまるごと先取り貯蓄に回すのが理想です。
- ボーナス払いで買い物をする
- 残業を頑張ったご褒美を買う
- その他、臨時収入で外食や旅行を楽しむ
こういった感覚があまりに暴走し過ぎるとお金はいくらあっても貯まりません。

暴走しない程度で、人生を豊かにするための出費は大切だと思います
収入が増えたからといって生活費を増やさないというのが最大のポイント。これだけで、貯蓄スピードが一気に加速します。
さいごに:「貯蓄」は心の安定剤
貯蓄とは、生活に必ずしも必要なものではないかもしれません。ですが、「あるだけで安心感をくれる」心の安定剤みたいな役割を果たしてくれるものだと思っています。
安心感があると、無駄遣いも自然と減っていき、結果的により良い家計のサイクルが生まれます。
「貯蓄は気合いと根性」と思われがちですが、本当は最初に仕組みさえ作ってしまえば、あとは自動的に貯まっていくものです。
気張らず、「気づいたら貯まっていた!」くらいの気楽さで続けていくのが、ストレスなく続けられる秘訣かもしれません。
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